江藤のカメラ講座 vol6 – よく聞くけど単焦点レンズって?

スマホでも十分きれいな写真が撮れる時代です。

スマホ写真と一眼写真の大きな差は「背景ぼけ」ではないでしょうか。

実際、自分くらいの素人レベルなら背景のぼけてない写真はiPhoneで撮ったほうが綺麗なんじゃないかと思ってます。

 

ただ、背景ボケボケにすればなんとなくいい写真に見えるんです。

なに撮ってもなんかいい感じに写ってくれる。それが背景ボケボケの写真。

 

そんな、なんかいい感じの写真を撮る手っ取り早く撮る方法。

今回は「単焦点レンズ」の回です。  

1—単焦点レンズってなに?

簡単に言うと単焦点レンズはズームができません。

ズームしたければ自分が動きます。

使いにくそう。普通のレンズでいいじゃないかとそう思いますね。

ただ、ズームできないデメリット以上にいいことがあります。

 

 

2—そのメリットは?

●コンパクト

一眼ってやっぱり大きいです。気軽には持ち歩けないサイズと重量だと思ってます。

そんな時には単焦点レンズ。一般的に最初にセットになってるズームレンズに比べて、2/3くらいにはなるはずです。物によっては半分くらいに小さくなってくれます。

自分の使っているキャノンの単焦点レンズはパンケーキレンズとも言われていて、厚みは2cmちょいしかありません。これならなんとか持ち歩けます。

 

 

●暗いところでも明るく撮れる

単焦点レンズはF値が小さくできます。

F値を小さくするということはつまり、ピントが合う範囲は狭くなるけど明るくなるということ。

少し暗いなと思う場所でも明るい写真が撮れるはずです。

 

 

●思ったより安い

交換レンズは高い買い物ですし、高いものは5万も10万もするようですが、

単焦点レンズは意外に安い!ものもあります。

安いものは1万円ちょっとでありますし、十分使えます。

 

 

●なんか写真楽しい

背景ボケボケの写真は勝手になんかいい感じに撮れるので、

楽しんで撮ってるうちに上手くなるかもしれません。

 

 

 

3—ところでレンズの40mm F2.8とかってなに?

 

レンズを選ぶ時には必ずついてくる「mmとF」の表記。

 

40mmというのは焦点距離で、どのくらいの範囲を写真に収められるのかを示す数値です。

単焦点でなければ「18-200mm」のように望遠と広角の2つ書いてあるはずです。

焦点距離が短いほど画角の広い写真になり、長いほど画角が狭くなります。

が、結局は使う人の好みなのと、カメラのスペックによって実は画角が変わってくるので。

カメラ屋で触ってみるのがいいと思います。

 

ちなみに自分の使っているのは40mmですが、いろんなところで使いやすいです。

単焦点デビュー用によく50mmのレンズが出されてますが、

自分の体感ではエントリーモデルクラスのカメラに50mmのレンズは

ちょっとアップになりすぎて使いにくい感じがありました。

 

 

Fの数値は明るさです。

F1.4はF値を1.4まで下げられるという意味。数値が小さい方がボケ具合も強くなります。

 

 

 

 

4—どこのレンズでも使えるの?

キャノン、ニコン、ペンタックス、オリンパス、いろいろありますが、

どこもマウントと呼ばれる、カメラとレンズの接合部の形が違っています。

キャノンのカメラにニコンのレンズは付きません。(アダプターをかませる方法があったりはしますが)

ただ、シグマやタムロンなど、レンズメーカーはいろんなカメラメーカー向けにレンズを出しています。シグマの単焦点なんかつけてたら、おっ!?と驚かれるかもしれません。

 

 

5—おすすめの使い方

単焦点レンズを手に入れたなら

「絞り優先モードの「Av」でF値を小さくする」とりあえずこれです。

背景ぼけぼけのカメラライフを。